復帰ロナウジーニョいきなり美技連発…欧州ＣＬ

◆欧州ＣＬ１次リーグ第２節　▽Ｅ組　シュツットガルト０―２ＦＣバルセロナ（２日、シュツットガルト）　Ｅ～Ｈ組の８試合を行い、タイトル奪回を目指すＦＣバルセロナ（スペイン）が敵地でシュツットガルト（ドイツ）に２―０で快勝、勝ち点を６に伸ばした。ふくらはぎの違和感を理由に国内リーグ戦を３試合欠場したＦＷロナウジーニョ（２７）が復帰。アンリ（３０）、メッシ（２０）との３トップが機能し、敵地のサポーターもうならせる美技を見せた。Ｇ組のインテル（イタリア）は退場者を２人出したが、ＦＷイブラヒモビッチ（２６）の２発で２―０で勝利した。

　いつものロナウジーニョが戻ってきた。左の位置から、積極的に中に入ってパスを受け、アンリ、メッシを走らせて、絶妙なスルーパスで好機を演出。前半２０分にはメッシからのワンツーで２人のＤＦを抜き、メッシがシュート。前半２３分にはペナルティーエリア手前から、浮き球で前方のＤＦ２人の頭を越す絶妙パス。いずれも得点にはならなかったが、ドイツ王者シュツットガルトのサポーターも思わず拍手を送る美技の連発だった。

　先制点は後半８分。右ＣＫをヘディングシュート。これは止められたが、こぼれ球をプジョルがけり込んだ。後半２２分には右からのアンリの折り返しをメッシが決めて２点目。後半３７分に交代したエースにライカールト監督は、「復帰初戦にしては上出来。楽しそうだった」と目を細めた。

　昨季は物足りないプレーで評価を下げていた。今季も公式戦５試合で途中交代が３試合。クラブ内では、禁止されている試合開始４８時間前の飲酒疑惑をかけられ、メディアに「夜遊びのしすぎ」と批判された。９月末には、チェルシーがオファーを出すという報道も出た。しかし、試合前には「ファンのみんなに、良いプレーを見せたい。バルセロナにはこの先何年も居続けたい」と残留発言をしていた。

　ＭＦデコは「ロナウジーニョがいれば、僕らはもっと強くなる」と、エースの復帰を歓迎。２年ぶりの王座奪回へ、バルセロナの勝利の形ができてきた。

参照元：スポーツ報知