闘莉王、スタメン大幅変更を拒否！休養不要

日本代表ＤＦ田中マルクス闘莉王（２６）、ＦＷ田中達也（２４）＝ともに浦和＝が２８日、新潟戦（３０日・埼玉）で大幅なスタメン変更を示唆しているホルガー・オジェック監督（５９）に対し、反論した。リーグ戦、アジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）の連戦で休養を取らせたい指揮官だが、闘莉王は今季、残り試合フル出場を直訴すれば、田中も好調維持のため、無休での出場を訴えた。

　「休養」の２文字は口が裂けても言わない。ＤＦ闘莉王は「次も、僕は出る気満々ですよ」と話せば、ＦＷ田中も「もう休みたくない。人生をサッカーに注いでいる」と明言。３０日の新潟戦で、大幅なメンバー入れ替えを示唆しているオジェック監督に対し、休養不要論を強く訴えた。

　チームは、９月１５日の広島戦を皮切りに、３週間で７試合の強行日程を消化中だ。２６日には、ＡＣＬ準々決勝・全北戦を韓国で行い、１０月３日には同準決勝城南戦のため、再び韓国に渡る。海外アウェー戦に挟まれた新潟戦。オジェック監督が「休養」を理由に、欠場させたい考えは十分に理解できる。それだけの戦力も整っている。

　だが、闘莉王は「リーグも、優勝がかかっている。だから頑張ろうと思う。それが唯一、僕らのパワーになっている。選手を代えて、チームのコンセプトは一緒だけど、１試合やり通すのは難しいと思う」。また、追い込まれたときに、力を発揮するのが「オレ」という自負もあり、先発メンバー入れ替えには消極的な姿勢を見せた。

　また、２２日の横浜Ｍ戦では「休養」のため、先発メンバー落ちした田中も続く。「点を取っている時は、なるべく自分の流れを断ちきりたくないもの。この前は出られなくて悔しかった。監督から１００％の信頼を得られていない」全北戦でも得点を挙げたワンダーボーイは、この勢いのまま、７連戦を乗り切る覚悟を見せた。

　オジェック監督はこの日、改めてメンバーの入れ替えを口にしたが、選手は必ずしも同じ意見ではない。「ギリギリの状態でやって、乗り越えたとき、チームは一皮むける」闘莉王は無休で、Ｊリーグ、ＡＣＬの２冠獲得を目指す。指揮官は主力２人の意見に耳を傾けるのか？

参照元：スポーツ報知