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 ベガルタ仙台は25日、ユアテックスタジアム仙台で、J2首位の札幌を迎え撃つ。現在、9試合連続でノーゴールのエースFW中島裕希(22)は大一番での復活に自信満々。開催中のアジア杯で、ランクトップの4得点を挙げ、日本代表の準決勝進出に貢献中の代表FW高原直泰(28)のプレーを参考に、札幌ゴールをこじ開けることを誓った。モンテディオ山形は、アウェーで徳島と対戦する。

 同じFWだからこそ、そのすごさを実感した。「あれはやばい。落ち着きが半端じゃない」中島が半ばあきれ顔で振り返ったのは、日本のアジア杯準々決勝・オーストラリア戦(21日)での高原の同点ゴールだ。

 ゴール前で相手DFのクリアミスを拾った高原は、右足でシュートを打つと見せかけて切り返し。完全にフェイントに引っかかったDFを尻目に、左足でゴール左に流し込んだ。中島は「思い切りの良さの中に落ち着きがある」と感嘆する。

 札幌は、26試合でリーグ最少の19失点と堅守。ベガルタ戦でも、最後のカギはしっかりかけてくるはず。得点するには、何よりもゴール前での落ち着きが必要となる。「あのくらいの余裕が欲しい。見習いたい」中島は高原のゴールから確かにヒントを得た。

 1試合少ない札幌とは勝ち点7差。05年6月から8試合連続勝ちなしと相性の悪い相手だが、離されるわけにはいかない。「勝てば勝ち点も近づける。本当に大事な試合」と中島は勝利を誓った。

参照元:スポーツ報知

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 ―どのようにしてアジア杯を勝つか。
「どういう意味の質問だろうなと考えています。つまりなんとお答えすればいいか分からない。ここで勝つというふうに約束しろとおっしゃるのか。つまり明日に試合は迫っている。そこで我々が勝つのかサウジが勝つのか、明日になってみれば分かる。勝つ負けるという予想は事前にしない主義です」

 ―サウジの印象は。
「監督も代わったし、新しいチーム。去年の日本戦に出ていた選手はGK+4人。つまり完全に新しいチーム。よりアグレッシブでモダンなチームになった。何人かは対応が難しい選手がいる」

 ―アジア杯でサウジは日本に1回も勝っていない。相手のモチベーションの高さを警戒するのか。対する日本の選手の士気は。
「歴史よりは未来、特に明日の試合に関しての質問がいいと思う。しかし、未来の話をする際には過去の話を忘れてはいけない」

参照元:スポーツ報知

 ◆アジア杯準決勝 日本―サウジアラビア(25日、ベトナム・ミーディンスタジアム) 日本代表のイビチャ・オシム監督(66)が24日、準決勝サウジアラビア戦に向けた練習で、守備陣にスルーパスを絶対に通すな、と厳命を下した。午前中の公式会見では謎の激怒で背水宣言に打って出た老将が、決戦前に異常なまでの緊張感を漂わせた。

 2度目の敗北は許されない。オシム監督が悲壮な気迫を見せた。決勝進出をかけたサウジ戦の前日練習。すべてのメニューを終えたあとだ。先発4バックとボランチのMF鈴木を含めた守備ブロック5人を招集。ピッチ上で10分間緊急会議。「DFとサイドバックの間にスルーパスを出して、斜めにくる。気を付けろ!」。つばを飛ばしながら猛檄。カウンターを中心にした縦のスピードを警戒することが重要だと力説した。

 ショートコーナーの練習では俊輔を抑え込むDF役をこなし、相手守備陣の崩し方のアイデアを提示した。「サウジはオシム監督になって、初めて負けた相手。日本も優勝が近づいただけで、まだ何も獲得していない」とFW佐藤が指揮官の執念を代弁した。サウジは昨年9月3日の予選で0―1で初黒星を喫し「選手と一緒にバスに乗りたくない」と嘆いた相手だ。メンバーは違えど、同じチームに2度負けるわけにはいかない。

 練習に先だって行われた公式会見から、指揮官の様子は違っていた。「明日のサウジ戦で日本の課題は?」日本のテレビ局が放った何げない質問が引き金となり、老将のヒューズが突如飛んだ。眼光は鋭く眉間(みけん)に深いしわを寄せた。危険な戦闘モードに突入した。

 「相手が変わりましたから選手を全部入れ替えましょうか。もし、同じ選手が出るなら疲れている。それで負けるかもしれない。つまり、疲れている選手を使った監督が悪い。もし選手を入れ替えて負けるなら選手交代を決断した監督が悪い。明日の試合に負けたとき、責任者は捜さなくてもここに座っています。監督が全部の責任を取る」鬼気迫る表情で指揮官がまくし立てた。

 大会初戦カタール戦前日の8日の会見で優勝を逃せば自らの更迭問題に発展する危険性を示したが、21日のオーストラリアとの準々決勝はPK戦の末に下し、昨年6月のW杯初戦逆転負けの屈辱を晴らした。代表監督の座は安泰なだけに謎の爆発だ。3連覇に順風満帆だったチームに緊張感を持たせるために自らの責任の所在を明らかにしたのか? 不退転の決意に燃える老将が決勝への切符をつかみ取る。

参照元:スポーツ報知

イングランド・プレミアリーグのウェストハムは23日、アーセナルに9シーズン在籍したスウェーデン代表MFフレドリク・リュングベリと4年契約したと発表した。移籍金は300万ポンドに上る。

 30歳の同選手はアーセナルで328試合の出場で72得点し、2度のリーグ制覇と3度のFA杯優勝に貢献した。昨季は故障で出場機会が少なかった。

参照元:nikkansports.com

 鹿島が23日、福島県双葉郡のJヴィレッジで6日間の合宿をスタートさせた。リーグ戦は首位のG大阪に勝ち点11差の4位だが、オズワルド・オリヴェイラ監督は逆転Vに向け「全勝すること。それを可能にするメンバーはいる」と残り16試合全勝を目標に掲げた。

 期待するのは、メッシーナから復帰したMF小笠原だ。ナビスコ杯広島戦(15日)で復帰。卓越したボールさばき、守備力でチームを勝利に導いている。指揮官も「小笠原はこの合宿でチーム内連係、約束事を徹底させたい」と、さらなる融合化でチームの底上げを図る考えを明かした。

 鹿島は2005年、リーグ中断前まで2位に勝ち点差10をつけながら、終盤で逆転された経験がある。当時を経験しているMF小笠原は「不可能な数字じゃない。いい時、悪い時がある」と断言。鹿島が16試合全勝の土台を、今合宿で築き上げる。

参照元:スポーツ報知

 Jリーグは23日、東京・文京区のJFAハウスで「JOMOオールスターサッカー」(8月4日・後5時、静岡・エコパスタジアム)の出場選手を発表。東軍で最多の34万4577票を集め、主将を務めるFW三浦知良(40)=横浜C=は、第1回大会(1993年)以来のMVPに強い意欲を見せた。

 白いスーツと帽子姿で現れたカズは、質疑応答の時間で自ら挙手。「僕はどれくらい使ってもらえますか。90分、出たいんですけど」。東軍の川崎・関塚監督は「元気なら90分やってもらいます」と苦笑した。

 カズはさらにMVP奪取、カズダンス披露も宣言。「サポーターが喜んでくれるならゴールを狙いたいし、カズダンスも見せたい。これまで言ったことはないけど、MVPも狙いたい」と滑らかに話した。

参照元:スポーツ報知

 アジア・サッカー連盟(AFC)の広報担当者は23日、東南アジア4か国が共催しているアジア・カップの上位3位チームに次回の2011年大会の出場権を与えることを明らかにした。

 今大会の上位3チームと、29日の理事会で決める開催国、他大会の優勝チームなど計6チームが次回大会の予選を免除される。

参照元:スポーツ報知

 【ハノイ(ベトナム)23日】日本の3連覇に向け、思わぬアクシデントが発生した。アジアサッカー連盟(AFC)が決勝戦(29日)の会場となるジャカルタ(インドネシア)への移動便を手配していなかったことが23日までに判明。要望していた最短ルートが確保できず、長時間移動を強いられることになった。25日の準決勝、サウジアラビア戦を勝ち抜いた場合、決勝まで中3日。強行日程に加え、新たな逆風が吹いた。

 チーム関係者が表情を曇らせた。「一応、便は確保はできたが、希望したものではなくなった」。決勝に勝ち上がった場合のハノイからジャカルタまでの移動便が手配されていなかったことが判明。本来、AFCが押さえておくはずだったが、予約が遅れ、要望していた便が確保できない事態となった。一時はチームがバラバラに移動する可能性も浮上し、それはどうにか解消したが、3連覇を目指す日本には予期せぬアクシデントだ。

 そもそもハノイからジャカルタまでは直行便がなく、最低1回の乗り継ぎが必要。最短はシンガポール経由で、それでも約6時間を要する。日本は同便を希望していたが、AFC側のミスでクアラルンプール(マレーシア)経由の便に。このため約8時間の移動となり、ホテル到着も午後11時ごろとなる見通し。夕食など生活のリズムにも悪影響が及んでしまう。

 準決勝から決勝までは中3日。準決勝翌日が移動日となるのは仕方ないが、過密日程の上、さらに逆風が吹いた形だ。逆ブロックの韓国―イラク戦はクアラルンプールで実施されるため、勝者は直行便での移動が可能。条件的には確実に相手側が有利となる。

 日本は1次リーグから準決勝までをハノイで戦っており、これまで移動がゼロ。中2日で、さらにジャカルタからの移動を強いられるサウジアラビアとの準決勝は、日本にアドバンテージがある。FW高原も「コンディション的にはこっちの方がいい」と自信を見せる。だが、決勝に進んだ場合は立場が逆転。まずはきっちりと準決勝を勝ち抜き、勢いで逆境を乗り切るしかない。

参照元:スポーツ報知

アジア・カップ準決勝で、3連覇を狙う日本は25日午後8時20分(日本時間同10時20分)からハノイでサウジアラビアと対戦する。24日はオシム監督が記者会見し「サウジアラビアは非常に良いチーム」と決勝進出を争う相手を評価した。

 サウジアラビアとは昨年11月に対戦。日本が3―1で快勝したが、オシム監督は「相手は新しいチームになって、より攻撃的でモダンなサッカーをする」と警戒した。日本は24日、当地で最終調整。

参照元:スポーツ報知

米カリフォルニア州最高裁は23日、アディダス社に対し、カンガルー皮革のスパイクなどの販売を州内で禁じる判決を下した。カンガルー皮革のスパイクは軽くて足になじむとしてプロ選手にも愛用者が多いが、動物愛護団体の訴えが認められた。

 ロサンゼルスに本拠を置く米プロリーグ、MLSギャラクシーに移籍したベッカムのスパイクは人工皮革製で「この判決はベッカムには関係がない」(広報担当者)としている。(AP=共同)

参照元:スポーツ報知

 アジア杯3連覇を目指す日本代表は23日、ベトナム・ハノイのミーディン競
技場サブグラウンドで調整した。右足首を痛めて別メニューだったDF加地を除
く22人は、10対10などで汗を流し、25日の準決勝サウジアラビア戦に向
けて準備をした。最後はPK練習で締めくくった。FW高原は「自分たちのサッ
カーをいつも通りできれば問題ないです」と話していた。
参照元:nikkansports.com

 ◆アジア杯準々決勝 イラク2―0ベトナム(21日。バンコク) イラクが2―0でベトナムを下し、8大会ぶりの準決勝進出を決めた。

 前半2分にムハマドが先制ゴールを決めると、後半21分にもゴールし、共催国でもあるベトナムを振り切った。

参照元:スポーツ報知

 【トロント(カナダ)20日】当地で開催中のU―20W杯、3位決定戦(22日=日本時間23日午前1時5分)を控えるチリ代表チームが、19日の準決勝、対アルゼンチン戦終了後にカナダ警察と衝突し、全21選手が一時的に拘束されたことが20日、分かった。警官は選手に対して電気ショック銃や催涙ガスを使用し、チリのミチェル・バチェレ大統領(55)は「不当な攻撃を受けた」と遺憾の意を表明した。

 国際サッカー連盟(FIFA)主催の世界大会開催中に、前代未聞の事件が起きた。発端はアルゼンチンとの準決勝(19日)で、チリの2選手が退場処分となったことだった。9人での戦いを強いられ、0―3の完敗。試合終了後、チリの選手数名がドイツ人のウォルフガング・スターク主審に詰め寄って激しく抗議。同主審はファンがスタンドから物を投げ始める中、警官に守られながらピッチを後にした。

 試合終了後、チリ選手団がスタジアムの外で移動バスに乗り込もうとした時、取り囲んだ群衆の中で警官隊と口論、乱闘に発展。チリの全21選手が一時、拘束された。トロント警察のビル・ブレア主任は、チリの選手がアルゼンチンのファンと口論を始めたため、警察が止めに入り、警官に攻撃を仕掛けてきたと言う。チリのMFイサイアス・ペラルタ(19)は、電気ショック銃で2度、ショックを与えられ、失神しかけたと話した。移動バスのフロントガラスは割れていた。目撃者によれば、警官隊は催涙ガスも使っていたという。

 チリのバチェレ大統領は「この事件は非常に深刻だ。私たちの意見としてはチリ代表選手は不当な攻撃を受けた」と遺憾の意を表明した。事件の2日前に、カナダのスティーブン・ジョセフ・ハーパー首相(48)がチリを訪問し、同大統領と政治、経済協力の強化を表明したばかりだった。

 FIFAのゼップ・ブラッター会長(71)は、「FIFAは現在、選手の行いについて規律に関する調査を行っている。FIFAが行動を起こせるのは、ピッチの上の行いについてだけだ」と話し、スタジアムの外の事件に関しては警察当局に委ねるものと見られる。

参照元:スポーツ報知

日本戦で先制点を決めたオーストラリア代表FWアロイージ(31)を、大宮が補強選手としてリストアップしていることが21日、分かった。スペイン2部のアラベスとは今オフに契約満了。移籍金がかからずに獲得できる。

 16位と低迷する大宮は、今季18試合でわずか10得点という深刻な得点力不足。試合終了後、アロイージはスポーツ報知の取材に対し「話があれば喜んで行きたい」とJリーグ入りに前向きに話した。

参照元:スポーツ報知

◆J2第29節 札幌2-2東京V(21日、札幌・厚別) 北のプリンスがコンサドーレ札幌を救った。21日の東京V戦(厚別)で1―2の後半ロスタイムにFW石井謙伍(21)が起死回生の同点弾。負ければ首位陥落の可能性もあった中での貴重な1発で、ホーム不敗記録は14試合に伸びた。Jリーグでの厚別競技場100試合目の記念試合で敗戦という最悪の結果は免れたが、2失点と守備には課題が残った。

 後半ロスタイム。最後のワンプレーで奇跡が起きた。MF砂川が蹴った左CK。ニアサイドに詰めていたFW石井が頭でボールに触れ、コースをわずかに変える。東京VのGK高木の右手の数センチ右でバウンドしたボールはそのままゴールに突き刺さった。

 「イメージ通り低いボールがきた。みんなのこのCKで追いつくんだという気持ちがあのゴールになった」と同点弾を挙げた若きストライカーは試合後、胸を張った。

 勝利の女神は試合終盤に目まぐるしく心を動かした。0―0と重苦しい雰囲気の中で迎えた後半39分、FKからDF曽田が福岡戦に続く2戦連発弾。1点を守り切る札幌の必勝パターンに持ち込んだが、同40分、43分と昨季ともに戦ったFWフッキに立て続けに得点を許してしまう。敗戦濃厚になったところで飛びだした石井の殊勲弾だった。

 今季、3得点はすべて途中出場でのゴール。決勝弾2回に同点弾が1回。しかも、後半ロスタイムの得点は福岡戦(5月27日・博多の森)と合わせ2度目と、抜群の勝負強さを誇っている。

 石井のゴールで首位とホーム不敗はなんとか守ったが、ここ5試合で3度目のドロー。7連勝を飾った第2クール序盤の勢いはなくなっている。北のプリンスは「すぐ切り替えて試合に臨みたい」と余韻にひたることなく次節の3位・仙台との対決を見据え、必勝を誓っていた。

参照元:スポーツ報知

 ◆J2第29節 山形1-1仙台(21日・NDソフトスタジアム)「みちのくダービー」第3ラウンドが行われ、ベガルタ仙台はモンテディオ山形と1―1で引き分けた。終始ボールを支配しながら前半44分、山形FW北村知隆(25)に先制点を許す歯がゆい展開の中、後半42分、MF永井篤志(32)が昨季まで7年間、在籍した古巣から値千金の同点ゴールを奪った。薄氷の引き分けに持ち込んだ仙台が、25日の首位・札幌戦(ユアスタ)に向け、弾みを付けた。

 山形サポーターの沈黙が心地よかった。後半42分。左クロスを仙台FW中島が頭で折り返すと、飛び込んだ永井がヘディングでゴールに突き刺した。それまで“憎き裏切り者”に強烈なブーイングを飛ばしていた古巣のサポーターが、一瞬にして凍り付いた。

 「(スタンドの沈黙は)当然でしょ。一番取られちゃいけない選手だからね。気持ちよかった? もちろん。交代したときには、あれだけブーイングしてたからね」と永井は会心の笑み。望月達也監督(44)も「山形から来た篤志に助けられた。あとでお礼を言っておかないと」とベテランMFに感謝しきりだった。

 試合を支配しながらも、前半44分、MF財前の個人技に守備を崩され、FW北村の先制点を許す苦しい展開。後半も圧倒的に攻め続けながら得点だけが奪えなかった。しかし最後に、かつて「山形の心臓」とまで言われた男の意地が爆発した。

 この日の試合で引き分けた首位・札幌を追走する貴重な勝ち点1。次節には、その札幌と激突する。「今日の結果には勝ち点3の価値がある。札幌戦につながる引き分けだった」と望月監督。弾みを付けて、決戦に挑む。

 ◆財前先制演出も モンテ土壇場白星逃す

 モンテディオ・財前が意地を見せた。前半終了間際、ペナルティーエリア手前で仙台DF磯崎のまたを抜き、猛然と、前へ前へとドリブル。

 「相手の足がそろっていたので、(また抜きを)狙った。気持ちで前へ持っていった」絶妙なクロスで北村の先制点を演出した。執念のアシストで古巣を追いつめたものの、残り3分で追いつかれ、第3クール初白星ならず。財前は「チャンスは作っている。あとは2点目を取れば…」と課題を口にした。

参照元:スポーツ報知

 ◆アジア杯準々決勝 日本1―1オーストラリア PK4―3(21日・ハノイ) この試合の“殊勲者”が最後のキッカーだった。「能活(川口)さんが2本止めていたし精神的にも楽にできた」。中沢はゴール右上に豪快に決めると川口と思い切り抱き合った。

 体を張った戦いだった。ビドゥカに何度も体を寄せられた。188センチ、97キロの体重でどっしりとゴール前に張ってくるキーマンは、ドイツW杯では抑えきれなかった相手。中沢はベトナム入りして体重が78キロから2、3キロ落ちた。それでも押し込んでくる相手に体だけでなく頭も使って対応した。

 前半24分にはビドゥカへのショートパスを前に出てインターセプト。裏へ抜けるプレーにはすかさず回り込んでクリア。ボールを持たれるとボランチの鈴木らと挟み込んだ。後半16分にはビドゥカがキューウェルと代わった。エースに仕事をさせずベンチへ“追いやった”形だ。

 完ぺきなエース封じを見せた中沢は「相手は気候の面で慣れていないからベストだったか分からないが、勝ったのは良かったかな」と控えめだった。だがW杯のリベンジは果たした。

参照元:スポーツ報知

◆アジア杯準々決勝 日本1―1オーストラリア PK4―3(21日・ハノイ) 劇的な結末を見届けることができなかった。日本代表監督就任丸1年の記念日に迎えたPK戦突入直前、イビチャ・オシム監督(66)はいつもの“異常行動”に出た。敵将グラハム・アーノルド監督と握手を交わし、ピッチから姿を消した。

 「PKは好きじゃない。見ていると勝てないというジンクスもある」コーチにキッカーの順番だけを伝えるとロッカールームにこもった。

 苦い記憶がある。ユーゴスラビア代表監督時代の90年W杯イタリア大会準々決勝でアルゼンチンにPK戦で2―3。その敗戦後に、旧ユーゴは分裂。だから千葉監督時代の05年11月のナビスコ杯決勝・G大阪戦のPK戦勝利も見ることができなかった。

 通訳から朗報を伝えられた瞬間、巨体は宙を舞った。「喜んでジャンプしていて天井に頭をぶつけそうになりましたが、なんとか生きています」“皮肉屋”は素直な笑みを浮かべた。

 命懸けの勝利だった。「心臓に悪いから見ません。私は日本では死にたくない。死ぬなら故郷のサラエボで死にたい」。このコメントも、あながち大げさではない。関係者によると、持病の心臓病の薬などを大量に服用。1か月に1度、都内での精密検査も義務づけられている。決戦前にFWビドゥカ対策をDF陣に熱血指導した直後には苦悶(もん)の表情でしゃがみ込んだ。「最低限の1次リーグ突破で精神的には落ち着きましたが、暑さが相当こたえている」と関係者は話す。

 「オレはプロだからこの試合に死ぬ気で懸けていた」不振のドローに終わった9日のカタール戦後、自分が罵(ば)倒した選手たちも壮絶な死闘を制し、成長を見せた。指揮官の不退転の覚悟がチルドレンから大人へと成長を促す。優勝候補を撃破し、昨夏W杯初戦のリベンジを果たしたオシムジャパンがついに3連覇モードに突入した。

参照元:スポーツ報知

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