コンサドーレ、今季ワースト惨敗…Ｊ２第４３節

◆Ｊ２第４３節　東京Ｖ５―１札幌（３０日・味の素スタジアム）　コンサドーレ札幌が惨敗を喫した。９月３０日の東京Ｖ戦で今季ワーストの５失点で１―５と大敗。勝ち点６差の中に４チームがひしめく大混戦を演出してしまった。前半１分にＦＫからＦＷディエゴ（２３）にゴールを許すと、相手の個人技にほんろうされ後半３１分までに４失点。反撃もＤＦ池内友彦（２９）の１点に抑えられた。首位はキープしたが残り８試合、Ｊ１昇格への試練が続きそうだ。

　今季ワーストの記録が並んだ試合に札幌の三浦監督は「非常に残念。（サポーターに）申し訳ない」と肩を落とした。

　試合開始１分で完全にゲームプランが狂った。右ＦＫから東京ＶのＦＷディエゴに先制弾を許す。今季最短での失点。前半１４分にもほぼ同じ位置からのＦＫを再びディエゴに決められた。

　後半にもカウンターから２失点。試合前には粘り強く守って、カウンターやセットプレーで得点というパターンを思い描いたが、完全にお株を奪われた形だ。

　これまで、ほとんど競り勝っていたヘディングで競り負け、セカンドボールもほとんど奪えずじまい。攻撃も後半４２分にＣＫからＤＦ池内がヘディングで決めた１点のみ。後半ロスタイムにはディエゴに５点目を奪われ、今季初めてハットトリックを許してしまった。

　ＦＷ中山は「辛抱強く守ろうとしていたけれど先にやられてしまった」と先取点が勝負を分けたことを認める。最近１０試合で先制されたゲームでは６試合すべて敗戦しており、先制点を許さないことが残り８試合の最重要課題となりそうだ。

　直接対決で敗れたため、２位に浮上した東京Ｖとの勝ち点差は４。４位・仙台も勝ったため、４チームが勝ち点６差にひしめく大混戦になった。

　２位に勝ち点１３差をつけていたころの余裕も貯金もなくなった。だが、下を向いているひまはない。「（残りゲームで）自分たちが勝てるゲームをいかにつくれるかが問題」と指揮官。Ｊ１昇格へもう敗戦は許されない。

　◆池内がコンサ１００試合出場ゴ～ル
  ＤＦ池内が意地の一発。０―４の後半４２分にＣＫから頭で合わせ、札幌１００試合目出場のメモリアルゴールを決めた。攻撃力を買われ、２試合連続の先発となったが、５失点を喫してしまったため「遅すぎました。前半にもチャンスはあったのに」と試合後、笑顔はなし。チームで数少ない昇格経験者は「ここまできたら気持ち。いかに全員の気持ちを統一させるか。あきらめたら終わり」と今後の巻き返しを誓っていた。

参照元：スポーツ報知