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川崎FW我那覇和樹(27)が昨年5月にドーピング禁止規定違反でJリーグから受けた処分を無効とするスポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定を受け28日、Jリーグ側と我那覇側がそれぞれ会見し、英文解釈の違いから全面対決へ発展した。

 Jリーグの鬼武健二チェアマン(66)は「我那覇選手には1年間苦労をかけた。精神的につらい思いをさせた部分もあっただろうし申し訳なかった」と謝罪。科した6試合出場停止の記録は抹消し、その間の出場給の補償も検討する。

 一方で「CASは正当な医療行為か否かは判定していない」と強調。つまり、治療の正当性を判断できない我那覇を処分した過失を認めただけで、ドーピング問題自体については最終判断がなされていないとの見解を示した。そのため、治療内容を管理すべき立場にあった川崎に科した制裁金1000万円を返さないことも明かした。

 これに対し、我那覇側は真っ向から反論。上柳敏郎弁護士は「『正当な医療行為があったという心証が得られる』と書いてある」と話し、望月浩一郎・弁護団長は「全文の翻訳を専門家に頼み、(Jリーグが)逃げられないようにする。学術誌に投稿し、どっちの訳が正しいかを示す」と強い口調で訴えた。

 ◆現時点の仲裁費用4500万円 ○…川崎で練習した我那覇は、仲裁費用が現時点で4500万円に上っていることを明かした。Jリーグ選手協会の寄付金などもあるが「差額は自分でどうにかしていかなければ」と話した。出場停止処分については「失った時間は帰ってこない。(補償は)詳しいことは弁護士さんにお任せしています」とし「(復活の)スタートラインに立った。支えてくれた人への恩返しはピッチで活躍すること」と決意を新た。

参照元:スポーツ報知

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鹿島が今夏の獲得を目指すペルー1部・シエンシアーノFW澤昌克(25)に、獲得の正式オファーを出したことが28日、分かった。クラブ幹部によれば、すでに条件面のすり合わせを含めた下交渉を開始。同じくオファーを出している柏との獲得合戦を制するため、年俸提示で2度の上積みも行ったという。獲得交渉は最終局面を迎えており、あとは澤の決断を待つばかりだ。ただ、澤は茨城県出身で幼少時代からの鹿島ファン。柏より先に、今季開幕前にもオファーを出した鹿島を選ぶ可能性は高い。6月上旬にも「ペルーの宝」と呼ばれるストライカーの鹿島移籍が決まる可能性が出てきた。

参照元:スポーツ報知

日本サッカー協会は28日、W杯アジア3次予選でオマーン戦(6月2日、7日)とタイ戦(同14日)の日本代表メンバー25人を発表した。19歳の香川真司(C大阪)も選ばれた。キリン杯発表時のメンバーからはけがをしているDF安田理大(G大阪)、FW前田遼一(磐田)が外れた。

 岡田武史監督(51)は「この25人のメンバーを1つのチームと考えて、これでアウェーのタイ戦までの3試合を乗り切りたい」と話した。

 日本代表25人は以下の通り。
  ▽GK 川口能活(磐田)、楢崎正剛(名古屋)、川島永嗣(川崎)
  ▽DF 寺田周平、井川祐輔(以上川崎)、中沢佑二(横浜M)、田中マルクス闘莉王、阿部勇樹(以上浦和)、駒野友一(磐田)、長友佑都(F東京)、内田篤人(鹿島)
  ▽MF 中村俊輔(セルティック)、遠藤保仁(G大阪)、中村憲剛(川崎)、松井大輔(サンテティエンヌ)、鈴木啓太(浦和)、山瀬功治(横浜M)、今野泰幸(F東京)、長谷部誠(ヴォルフスブルク)、香川真司(C大阪)
  ▽FW 高原直泰(浦和)、玉田圭司(名古屋)、巻誠一郎(千葉)、大久保嘉人(神戸)、矢野貴章(新潟)

参照元:スポーツ報知

 23歳以下で争うサッカーのトゥーロン国際大会に出場している日本は28日、フランスのトゥーロン近郊でコートジボワールとの3位決定戦(29日)に向けて調整した。

 戦術練習では李(柏)とエスクデロ(浦和)が2トップを組み、攻撃の形を確認。PK戦で敗れた準決勝のイタリア戦に先発したメンバーは、ランニングなど軽めのメニューで体を動かした。(共同)

参照元:スポーツ報知

 8チームが参加してアジア女王の座を争うサッカーの女子アジア・カップは28日、ベトナムのホーチミンで開幕し、1次リーグA組で前回大会優勝の中国は地元ベトナムに1―0で辛勝した。北朝鮮はタイに5―0と大勝した。中国と北朝鮮はともに勝ち点3。

 2006年の前回大会4位で、初制覇を目指す日本は29日のB組初戦で韓国と対戦。試合を翌日に控えた日本はホーチミン市内で練習を行い、ボールに触る回数を制限したゲーム形式のメニューなどで軽めに体を動かした。

 4チームずつに分かれて行う1次リーグで各組2位までが準決勝に進む。日本のB組には韓国のほか、台湾とオーストラリアが入っている。(共同)

参照元:スポーツ報知

 岡田ジャパンの“偵察員”がオマーンを密着マークすることが28日、分かった。6月2日のW杯アジア3次予選第3戦で日本と対戦するオマーンの日程が発表され、29日に来日し、31日まで千葉県内で調整し、6月1日に横浜に移動する。関係者によると、岡田監督指令のもと、戦力分析の専門スタッフがオマーン代表に帯同。ライバルを丸裸にする。

参照元:スポーツ報知

W杯予選メンバーに残りながら、MF香川真司(19)=C大阪=は複雑な表情だった。「(出場なしの)パラグアイ戦は本当に悔しかった。アピールできなかった」キリン杯2試合で出場は計15分。満足できる結果ではなかった。

 悔しさの一方、自信も芽生えた。「もっと裏へ抜けたり、相手が怖がることをしないと。試合を見ながらイメージしてました」欧州組も加わったフル代表に足りないと感じた課題が、自らが最も得意とするものだからだ。「仕掛けのイメージは常にある」25日に行われた国士大との練習試合では4分間で2ゴール。持ち味は存分に岡田監督に見せつけている。

 28日は昼前に帰阪すると、大阪市内の練習場で軽めの調整。翌日から再び代表合宿が始まる。「今回は本当にヘタなプレーはできない。何が何でも結果を残す」若き才能が岡田ジャパンの切り札となる。

参照元:スポーツ報知

◆トゥーロン国際 準決勝 イタリア0―0(PK戦5―4)日本(27日・マイヨール) A組2位の日本は準決勝でB組1位のイタリアと対戦し、0―0からのPK戦に4―5で敗れ、初の決勝進出を逃した。それでも、北京五輪で同組のオランダを仮想した強豪に善戦した内容に、反町康治監督(44)は合格点をつけた。日本は29日に3位決定戦でコートジボワールと対戦する。

 勝つつもりでいただけにショックだった。MF水野は「PKは二度と外さないようにしたい。申し訳ないという言葉では許されない」と自分を責めた。得意なPK戦を見越して後半43分から投入され、4人目のキッカーを務めたが、GKにはじかれた。前半20分には、FW森本がゴール前で決定機を迎えながらシュートを打てなかった。「決めてれば1―0で勝った。自分の責任です」と下を向いた。

 金星は逃した。しかし、強豪のイタリアと真っ向勝負を演じた。エースFWロッシを負傷で欠いたが、将来のアズーリを担うMFジョビンコ、フル代表経験者のMFノチェリーノを擁する布陣。CKを11本、シュートは20本も浴びた。「最終的には最後のところでやられなければという思いでやっていた」とDF水本。後半終了間際にはジョビンコに崩され、FWペルレに決定機を許したが、MF本田拓が体をなげうって阻んだ。

 「同じ年(世代)だけど、実力差がある。その実力差を埋める何かを見つけることはできた」と反町監督は手応えを明かした。個にたけるイタリアに組織で対抗。攻撃面では立ち上がりの悪さこそあったが、守備面は通用した。

 後半ロスタイムには、DF青山直がゴールを奪いに前線に上がった。とにかくPK戦でも勝って結果が欲しかったのが本音。「PK戦に関しては背負ってるものの差が出たかなと。俺らよりも向こうの背負ってるものが大きかった」とMF本田圭。北京五輪本番で戦うオランダとのシミュレーションは大きな収穫を得た。この一戦を北京のメダル獲得への大きな弾みとする。

参照元:スポーツ報知

 サッカーの国際親善試合は28日、各地で行われ、W杯アジア3次予選で日本と同組のバーレーンはシンガポールと対戦し、1―0で勝利した。

 6月7日開幕の欧州選手権に出場するロシアはセルビアに2―1で勝ち、出場を逃したイングランドは米国を2―0で退けた。(共同)

参照元:スポーツ報知

日本サッカー協会は28日、W杯アジア3次予選のオマーン戦(6月2日・日産ス、7日・マスカット)、タイ戦(14日・バンコク)に臨む日本代表を発表。予想された22~23人ではなく、キリン杯と同じ陣容の25人が選出され、岡田ジャパン4試合無得点と不振を極めるエースFW高原直泰(28)=浦和=が生き残った。高原はオフを返上して大原グラウンドでランニングを行い、“6月決戦”への戦闘モードに突入した。

 岡田武史監督(51)は、背水のエースとともに苦難を乗り越えることを選択した。最終予選進出のためには、ひとつの負けも許されない“6月決戦”に、岡田ジャパン4試合無得点と不振を極める高原を呼ぶことを決断したのだ。

 高原も、その意味は十分に分かっている。27日のキリン杯パラグアイ戦では、後半18分からの出場ではあったが、シュートすら打てなかった。一夜明け、オフ返上で午前中から浦和の大原グラウンドに現れると、ゲルト・エンゲルス監督(51)と約15分間の“青空会談”。午後には29日の代表再集合に向け、約30分のランニングを行って調整した。報道陣には「きょうはすいません」としか語らず、頭の中は既に“戦闘モード”に突入している模様だ。
ベンチは18人 岡田監督は今回、25人の“大量”メンバーを選出したが、W杯予選にベンチ入りできるのは18人だけ。31日、6月8日にはナビスコ杯もあるため、クラブで高原の復調を待つという手も残されていたはずだ。パラグアイ戦後には、高原について「本来の姿を取り戻すことが大事。我々には『忍耐』が必要。マスコミの皆さんにも『忍耐』を持ってほしい」と発言。メンバーから外す可能性さえ示唆していた。だが、自身のもとでエースの復活を待つことを選択したのだ。

 岡田監督は「この25人のメンバーをひとつのチームと考えて、これでアウェーのタイ戦までの3試合を乗り切りたいと思います」とコメントを発表。信じ続ける指揮官のため、背水のエースには一刻も早い真の復活が待たれる。

参照元:スポーツ報知

G大阪が6月4日から(8日まで)参戦する予定だった東北アジア4か国クラブサッカー大会(仮称・韓国)が中止となることが27日、分かった。同大会へ参加エントリーを済ませていた北京国安(中国)が、四川大地震などの影響で出場を自粛する意向を固めたため、実現が不可能となった。G大阪は、同様の日程で韓国でミニ合宿を張り、仁川FC(韓国)や現地大学生との練習試合が予定されている。

参照元:スポーツ報知

 国際サッカー連盟(FIFA)は27日、シドニーで理事会を開き、各大陸のクラブ王者などが世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)の2009、10年大会の開催地をアラブ首長国連邦(UAE)に決めた。同時に11、12年大会の日本開催も決定した。

 ことしの大会は欧州チャンピオンズリーグ覇者のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)などが出場して12月に日本で開かれる。

 FIFAは来年からの2大会について招致希望を募り、日本、UAEのほかオーストラリアが正式立候補していた。オーストラリアは欧州から遠く日程的な問題で実現が難しいと判断された。(共同)

参照元:スポーツ報知

 【トゥーロン(フランス)27日】U―23日本代表に参加しているMF水野晃樹(22)=セルティック=ら欧州組が、31日の帰国から6月9日の再集合まで、国内で自主トレを余儀なくされることになった。Jリーグ勢がナビスコ杯に出場する中、欧州組がどれだけ個人でコンディションを上げられるか。カメルーン戦(6月12日)でベストのチームを作ることをもくろむ反町監督にとって悩ましい1週間の空白だ。

 シーズンが終了した欧州組の水野はフランスから帰国する31日からU―23再集合の6月9日まで“オフ”に入る。だが、北京五輪へ向けての大事な時期だけにもちろん完全オフとはいかない。次の実戦となる6月12日のカメルーン戦(国立)で「空白の1週間」の過ごし方が大切になる。

 Jリーグ勢は31日の帰国後に解散。6月8日のナビスコ杯に出場して再集合する。水野は古巣の千葉で練習する可能性はあるが、「(ミラー新監督は)レンジャーズでプレーしてた人。おれはセルティックだから…」ライバルチームの水野を練習に加えさせない事態も考えられる。

 水野はセルティックでトップ出場はゼロ。リザーブリーグの出場があるのみ。「Jリーグで試合に出ているメンバーばかり。自分の方が遅れている」と常々話す。フランス遠征でもまだ、本領は発揮できていないのが現状。同じ欧州組のMF本田圭とFW森本はトップチームで出場しているだけに、待たれるのは水野がベストコンディションを取り戻すこと。「メダル獲得」を目標に掲げる反町ジャパンの若き才能の真価が問われる。

参照元:スポーツ報知

我那覇が“逆転無罪”となった。昨年4月に静脈注射(点滴によるにんにく注射)を受けた行為がドーピング禁止規定違反とされた川崎FW我那覇和樹(27)が処分撤回を求めていた問題で、スイス・ローザンヌのスポーツ仲裁裁判所(CAS)は27日、我那覇の訴えを全面的に認め、Jリーグが下した公式戦6試合の出場停止処分の無効を命じた。潔白を証明された我那覇が喜びを表す一方、Jリーグ側には不満が見受けられた。

 CASは我那覇を「無罪」と裁定し、Jリーグに対し処分の撤回と、仲裁に関する費用として2万ドル(約207万円)の負担を命じた。一審制のため、この裁定が最終決定となる。

 CAS提訴に踏み切った日本人選手は、00年シドニー五輪の代表選考での落選を不満とした水泳の千葉すずに次いで2人目。千葉の訴えは認められなかったが、“逆転無罪”を勝ち取った我那覇は「まず家族に話したい」と晴れがましい表情で話した。一方のJリーグ側は不服の意を示し、明暗が分かれた。

 CASの発表文書では、Jリーグは当時、世界反ドーピング機関(WADA)のルールに準拠していたが、「制裁に関する規定は採用していなかった」と判断した。また、医師や選手が何が正当な医療行為かを判断するにあたっての説明がJリーグに不足していたことも指摘。さらに、治療が正当かどうかを判断する能力が我那覇になく、処分対象とすること自体が的外れだとした。

 我那覇の代理人の望月一郎・弁護団長、さらに我那覇に静脈注射を施した後藤秀隆・前川崎チームドクター(40)は都内で会見し、“勝利宣言”。後藤ドクターは「結果は当然と言えば当然だけど、良かったと思う。弁護団、全チームドクターが体を張って支援してくれた。本当に感謝したい。何よりも立ち上がってくれた我那覇選手に感謝している」と胸を張った。我那覇はJリーグに対し、損害賠償請求などを求める考えはない。望月弁護団長は「私はJリーグは紳士で知性と理性の集団だと思っている。そうならば決定に従ってくれると信じている」と話した。

 ◆スポーツ仲裁裁判所(CAS) スポーツ界で起こった諸問題の解決を目的に、国際オリンピック委員会が1984年、スイス・ローザンヌに設立。CASは「Court of Arbitration for Sport」の略。裁定は、1人ないし3人の仲裁人が口頭審理を行った後に下され、1審制で上告は認められない。

参照元:スポーツ報知

◆キリンカップサッカー2008 日本0―0パラグアイ(27日・埼玉スタジアム) F東京DF長友佑都(21)は初戦のコートジボワール戦(24日・豊田ス)に続き、左サイドバックとして2試合連続の先発フル出場を果たした。

 日本の左サイドが躍動した。国際Aマッチ出場2試合目。170センチの身長は現代表で最も低く、年齢も先発メンバーで最年少の21歳。しかし、長友はそんなデータをものともしなかった。機を見ての攻撃参加。守備でも当たり負けせず、キリン杯2戦連続無失点に貢献した。「フィジカル、1対1、スピード。世界というか、代表でもやれるという自信はついた」という新星が、短期間で主力の座にのし上がった。

 シュート、クロスなど見せ場を作ったコートジボワール戦に比べ、この日は攻撃面での連係に苦しんだ。積極的に攻め上がるが、なかなかボールが出てこない。それでも、長友は足を止めなかった。試合後は「しょぼいです。判断と精度がまだまだ未熟」と振り返ったが、序盤は中村俊や中村憲らのパスに飛び出す動きも見せており、可能性を感じさせた。

 周囲の評価も高い。中村俊は「長友はこれからもずっと(代表に)呼ばれると思う」と太鼓判を押した。中村俊自身、「自分とは一番(距離が)遠いけど、一番チャンスになる関係」と分析しており、試合中には「蹴って走って俺の方を見ろ」とアドバイス。長友も「もっと俊輔さんみたいな選手と話して、学んで、自分のものにしないといけない」と語気を強めた。

 競輪選手を祖父に持つ長友は、いわば天性のアスリート。長らく人材不足にあえいでいた日本の左サイドバックに、ようやく光が見えた。闘莉王らが支える4バックも安定感が生まれ、W杯アジア3次予選4連戦を前に好材料の2試合連続無失点。「選ばれたら誇りと責任を持って戦いたい。とにかく目の前の敵には負けません」という長友の出現が、岡田ジャパン最大の収穫だ。

参照元:スポーツ報知

◆キリンカップサッカー2008 日本0―0パラグアイ(27日・埼玉スタジアム) 24日のコートジボワール戦で出番のなかったFW高原直泰(28)=浦和=が後半18分から途中出場したが、フリーの状態でトラップミスするなど、醜態をさらした。岡田武史監督(51)は、調子の上がらないエースについて、W杯アジア3次予選オマーン戦(6月2日・日産ス)は、構想外であることを示唆。この日の1トップ布陣でもゴールは奪えず、攻撃に不安を抱えたままオマーン戦に臨まざるを得なくなった。逆に、守備は2戦連続完封。連続フル出場した長友佑都(21)=F東京=は左サイドバック当確の働きを見せた。

 失笑すら誘った。高原が、目を疑いたくなるようなトラップミスを犯した。後半25分、DF駒野からのクロス。ペナルティーエリア内中央で、ゴールを背にしていた。フリーだった。イメージはトラップして即反転シュート。だが、右太ももに当たったボールは約5メートルもゴールから離れていった。

 「ちょっと後ろにいってしまった。1試合に必ずチャンスはある。それをモノにしないといけない」後半18分、地元・浦和のエース登場にスタジアムは沸いたが、試合後の高原は寂しげにつぶやくだけだった。岡田ジャパン4試合無得点。途中出場とはいえ、この日はシュートすら打てなかった。フランクフルト時代からの右ひざじん帯痛、3月のバーレーン戦欠場の原因となった右太もも筋挫傷とケガも続き、本来のキレは戻っていない。

 岡田監督は、『戦力外』ともとれる発言を残した。「スタメンで出てないということで、我々が満足する、本人が満足する姿ではないということ。本来の姿を取り戻すことが大事。我々には『忍耐』が必要。マスコミの皆さんにも『忍耐』を持って欲しい」来月2日に迫ったW杯3次予選オマーン戦は、戦力外と見なさず、28日に発表されるメンバーから外す可能性を示唆した。

 コートジボワール戦から一転、攻撃陣は精彩を欠いた。岡田監督は「前半はボール支配率は高かったが、裏へ飛び出す動きがなかった」とMF陣に苦言。3月のバーレーン戦以来の先発となった1トップの巻も不発。後半6分、俊輔の絶妙クロスを受けたが、ヘディングはゴールと逆方向へ飛んだ。「もう少しコンディションが上がれば、結果を出せると思う」と話したが新布陣のテストは完全に失敗。新布陣はオマーン戦で使えるメドは立たなかった。

 オマーン戦は、コートジボワール戦で結果を出した玉田、大久保の2トップと俊輔のコラボに期待するしかないのか。

参照元:スポーツ報知

◆キリンカップサッカー2008 日本0―0パラグアイ(27日・埼玉スタジアム) W杯アジア3次予選オマーン戦(6月2日・日産ス)に向けた最後のテストマッチで、日本はパラグアイと0―0で引き分けた。ボールは支配したが、MF中村俊輔(29)=セルティック=のセットプレーに頼りがちで、多くのチャンスを作れず1トップの布陣は失敗に終わった。コートジボワール戦(24日、1―0で勝利)に続き無失点で終えタイトルは得たものの、6月のW杯予選4連戦へ向け課題を残した。オマーン戦のメンバーは28日に発表される。

 オマーン戦に向けての、岡田ジャパンの最終テストは空回りだった。前半5分。山瀬から中村憲、巻とワンタッチでボールをつなぎ、最後は山瀬がシュート。ヒットせずチャンスを逃したが、流れるような攻撃を見せた。コートジボワール戦のような出だしかと思われたが、見せ場はそれ以外はなかった。

 「組み合わせもあって、DFラインの裏に出て行く選手がいなく、ボールはキープするがシュートまでいかない場面が多かった」と指揮官は反省の弁。前半のボール支配率は66・6%。数字だけ見れば圧倒しているが、2万7998人と空席だらけの埼玉スタジアムからは歓声は上がらない。見どころは中村俊のセットプレーばかりだった。

 コートジボワール戦の先発は楢崎、長友、闘莉王、遠藤の4人だけ。先発をがらりと入れ替えたのは、6日後に控えたW杯予選のためのテストだった。しかし、コートジボワール戦の前半に見せた早いプレスから、切り替えの早い攻撃は影を潜めた。そこで指揮官は後半開始から松井を投入。松井のドリブルと裏を狙う動きに「松井が入って良くなったが、パラグアイのDFが厳しかった」とボールは支配しても、結局無得点のままホイッスルを聞いた。

 コートジボワールに1―0でリードした後も岡田監督は「2点目を取りに行け」とベンチから連呼していたという。この日も、後半32分に大久保を山瀬に代えて入れ、6人目の交代を使い切った。引き分けでもタイトルは取れたが、勝ちにいった。だが、カウンターで一発を狙う“仮想オマーン”を崩し切るアイデアは十分ではなかった。

 「チームのベースを作るという意味ではある程度手応えを感じている。ボールを動かすスピードは上がっている」。前線からのプレスと早くボールを動かすコンセプトは達成した部分もある。しかし、ここ一番にゴールが取り切れなかったこの2試合。引いて守ってくることが予想されるオマーン相手に、プレッシャーがかかる試合で勝ち点3を取れるか。「W杯予選は絶対負けられない戦い。勝つつもりでいるので頑張ります」そう語った指揮官は残る5日間で、修正に入る。

参照元:スポーツ報知

◆キリンカップサッカー2008 日本0―0パラグアイ(27日・埼玉スタジアム) 日本代表のMF中村俊輔(29)=セルティック=が27日、岡田ジャパン初参戦となったパラグアイ戦で左足に負傷を抱えながら強行フル出場。華麗な技術で何度も決定的チャンスを作り存在感を示した司令塔は、0―0で引き分け優勝したものの、松井大輔(27)=サンテティエンヌ=、山瀬功治(26)=横浜M=、大久保嘉人(25)=神戸=のドリブラー3人衆を一喝。自陣近くでの独善的なドリブルを放棄し、6月2日のオマーン戦(日産ス)までに緻密(ちみつ)な連動の完成を要求した。

 長く険しい南アフリカへの道を切り開くために、普段温厚なファンタジスタが鬼と化した。

 「後半は個人個人が前に行こうとした。サイドチェンジできるところでドリブルで突っかかる。ハーフラインでトップスピードで行く必要はない。彼らの良さだけど、敵陣の最後の3分の1のエリアで個人能力を生かさないと…」

 待望の岡田ジャパン初出場となったパラグアイ戦。不完全燃焼の0―0ドローで前半圧巻の支配力を示した俊輔は異例の一喝。後半、自陣で強引な自力突破に走った松井、大久保、山瀬のドリブラー3人衆に苦言を呈した。

前半はMF遠藤、中村憲とオシム・ジャパン時代に培った高度な連動を随所に披露した。前半17分には黄金の左足が一閃(いっせん)。約30メートルの超高性能クロスで攻め上がるDF闘莉王の頭に完ぺきに合わせた。GKの好守に阻まれたが、「いいボールだった。オレが決めないと意味がない」と闘莉王が猛省したほどだ。前半のチャンスはほとんど俊輔の左足から生まれていた。

 しかし、後半チームは悪循環に陥る。山瀬らが自陣近くで次々と自慢のドリブルを披露したが、強引な仕掛けは敵の網の目にことごとくかかった。「それが自分の良さを出すことだと思ったのだろうけど。僕は基本的にまずチームを考える」と俊輔。セルティックで2年連続欧州CL16強に進出したファンタジスタは、日本が世界列強に打ち勝つためには、個人能力への依存ではなく、緻密な連動しかないことを知っている。

 W杯予選突破への執念の表れでもあった。スコットランドリーグ3連覇の代償に左太ももに軽度の肉離れが判明した。だが、自ら不在の間、日本は3次予選1勝1敗で2組2位に転落。「けがの状態は平行線だね。でも、予選まで時間がないから…」と岡田イズム習熟と新体制での連係完成のために決意の強行フル出場を果たした。

 「形にこだわるサッカーをするのではない。勝つために何が必要か考えなければいけない」すべてはW杯出場を勝ち取るため。リーダーの自覚に目覚めた俊輔の一喝が、チームに危機感を生み、「連動」が生まれるか。6・2、オマーン戦まで時間は多くない。

参照元:スポーツ報知

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