コンサ、不敗神話で首位キープ…Ｊ２第４５節

◆Ｊ２第４５節　札幌２－１草津（１３日・厚別）不敗神話は生きていた！　ホームで草津を２―１で撃破したコンサドーレ札幌は、連敗を「２」で食い止め、首位をキープした。聖地・厚別での今季リーグ戦は５勝４分けと負けなしを継続。前半５分、ＦＷダヴィがＤＦ西嶋のクロスを頭で合わせ３試合ぶりのゴールで先制。同１８分にはスルーパスに抜け出したＭＦ砂川が追加点。引き分けでも首位陥落の危機を回避、大きな１勝だった。

　３試合ぶりの勝利を願い聖地に集結したサポーターの声援が力になった。それに応えたのはＦＷダヴィ。前半開始早々の５分、左サイドを駆け上がった西嶋のクロスに頭で合わせた。「もしかしたらオフサイドになるかもと思ったけど、いいタイミングでボールが入ってきた」とブラジル人ストライカーは今季１５得点目を振り返った。前節まで２試合続けて先制を許していたコンサにとって、のどから手が出るほどほしかった得点に赤と黒に染まったホーム厚別が沸いた。

　殊勲はもうひとり。同１８分、ＭＦ芳賀のスルーパスに抜け出した７試合ぶり先発の砂川が左足でゴール右隅に流し込み追加点。「珍しく芳賀がいいパスをくれた。札幌のプラン通りに進めやすくなった」と守り勝つコンサ・スタイルの復活と勝ち点３をグッと引き寄せた。

　これで今季、草津に２勝１分け１敗と勝ち越した。だが、手放しで喜んでもいられない。ダメ押し点が奪えないまま迎えた後半ロスタイムにはクリアミスから失点。三浦監督は「３点目が取れていれば問題なしだった」と渋い表情を浮かべた。さらに、ダヴィが「ボールにいっただけなんだけど…」と厳しい判定に不満げながらも、後半３１分にイエローカードを受け、累積警告で２試合出場停止になってしまった。

　次節は５連敗中の敵地で福岡と対戦する。試合後、砂川は「褒められる内容ではなかったが、今は一番上（首位）にいる。自分たちのサッカーをするだけです」と表情を引き締めた。残り６試合。Ｊ１昇格への正念場はこれからだ。

参照元：スポーツ報知