ベガルタ、昇格圏暫定３位浮上…Ｊ２第４５節

◆Ｊ２第４５節　鳥栖０―３仙台（１３日・佐賀県総合運動競技場）　ベガルタ仙台はアウエーで鳥栖と対戦し、３―０で快勝した。前半２５分、ＭＦ千葉直樹（３０）が右ＣＫをヘディングで合わせて先制。後半２３分にＭＦロペス（２８）、同３０分にはＦＷ萬代宏樹（２１）が確実にＰＫを決めて、８月１１日の徳島戦以来１１試合ぶりとなる複数得点で勝ち点を７３に伸ばした。暫定ながら１４日に５位Ｃ大阪と対戦する京都を抜いて３位に浮上。Ｊ１昇格争いに踏みとどまっている。

　何よりも大切な勝ち点３をもぎ取り、ベガルタイレブンの表情が安どの色に包まれた。勝利という最高の結果を収め「みちのくダービー」のショックを１試合で振り払った。

　序盤から、きっちりとボールをつないでくる鳥栖に押し込まれ、防戦が続いた。前半、たった１本のシュートを得点につなげた。前半２５分。ベガルタを救ったのは、１０日の山形戦を出場停止のため欠場した千葉だ。ＭＦ梁勇基（２５）の右ＣＫをニアサイドに飛び込んで頭で合わせ、ゴール左に流し込んだ。「出場停止の借りを形として返せてホッとしてます」と笑顔。チームは落ち着きを取り戻した。

　後半２３分、鋭いカウンターから梁がペナルティーエリア深くに進入して倒されＰＫを奪取。同３０分には、同じ形から今度はＤＦ菅井がＰＫをもぎ取った。ロペス、萬代がそれぞれ決めて、実に２か月ぶりの複数得点。先制後に全体が引いてしまい、追加点を奪えずに引き分けに持ち込まれた山形戦の反省を生かした。「ＰＫだけど、ゴールはゴール。決定機を作ったからＰＫを取れたんだ」とロペス。最後まで攻撃的な姿勢を貫いたことが、最大の勝因だった。

　内容は決して良くなかったが勝ちは勝ち。ロペスは「残りの試合は美しいサッカーで負けるよりも、醜いサッカーでも勝つことが大切」と言い切った。１４日、京都が５位のＣ大阪戦で引き分け以下に終われば、入れ替え戦圏内の３位に浮上する。久々の複数得点でチームとしての「ゴール感覚」をつかんだことも大きい。あらゆるものを取り戻し、ホームのユアスタでＣ大阪を迎え撃つ次節（２１日）の大一番に挑む。

　◆プレゼント　２１日のベガルタ仙台―Ｃ大阪戦（午後１時、ユアスタ）のＳ指定席ペアチケットを１組に。希望者は郵便はがきに〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記の上、〒９８０―００２１　仙台市青葉区中央２の３の６　読売仙台ビル内　報知新聞社東北支局「Ｃ大阪戦チケット」係まで。１０月１７日必着。

参照元：スポーツ報知