Ｇ大阪・安田海外へ！代理人と契約

　【ドバイ（ＵＡＥ）１３日】北京五輪出場へ大手のかかる最終予選カタール戦（１７日・ドーハ）を控えたＵ―２２（２２歳以下）日本代表のＤＦ安田理大（１９）＝Ｇ大阪＝が、ＦＩＦＡ（国際サッカー連盟）公認代理人の田辺伸明氏と代理人契約を結んでいたことが１３日、分かった。同氏は、Ｇ大阪で先輩の日本代表ＭＦ稲本潤一（２８）＝フランクフルト＝らとも契約する敏腕代理人。将来的な海外挑戦も視野に入れ、若武者のさらなる躍進が始まった。

　満点の度胸や勢いだけの男ではない。熟慮に熟慮を重ね、ＤＦ安田が一大決意を固めた。「いろいろと悩んだけど、大事なサッカー人生やから」プロ２年目での代理人契約。将来的なステップアップの一翼を“必殺仕事人”に委ねていた。

　田辺氏は、ＭＦ稲本やＦＷ大久保（現神戸）など、数々の日本人選手を海外クラブへ送り出してきた敏腕代理人だ。契約を交わしたのは先月の下旬。「僕もいつかは海外でプレーしたい気持ちがあるから」今後の契約更改交渉なども田辺氏が同席する見通しで、ピッチ内外で全面的なサポートが約束される。「自分だけでは見えへん部分も必ず出てくると思うんでね」Ｇ大阪、Ｕ―２０Ｗ杯（カナダ）での活躍を経てＵ―２２代表へ殴り込み。そして、念願のフル代表入りも目前に迫った左サイドバックが、夢として抱く『海外挑戦』も視野に動き出した格好だ。

　決して足元を見失ったわけではない。持ち前の積極性は、反町ジャパンでも目を見張るものがある。１２日に行われたゲーム形式の戦術練習では、右サイドでもユーティリティー性をアピールした。最終予選では未出場だけにカタール戦出撃に意欲満々だ。練習後に組まれた円陣。反町康治監督（４３）は、選手全員に猛ゲキを飛ばす一方で「安田のようなガメツさも必要」と、アグレッシブな金髪男を評価している。

　公私ともに超充実の１９歳。結婚、第１子誕生を経て、責任感は人一倍だ。「ここからはばたかなアカンでしょ！」北京から開ける“安田大出世ロード”。飛躍への足取りは、力強さを増している。

参照元：スポーツ報知